展示されている失敗事例は 1986 年から 2020 年までの 42 件で、一見すれば分かる有形のものとして残されており、一般の方に対しても分かり易く、一巡りで閲覧できる回廊形式で公開された初めての展示館である。 社員研修(安全文化・コンプライアンス研修、新入社員研修等)に継続的に活用されているのみならず、社外(協力会社社員、社外研修生、一般の方々等)にも活用されており、月間約 1,300 人程度の来場者があった時期もあったとのことである。

 このように、中部電力㈱浜岡原子力発電所で過去に経験した事故・トラブルから学んだ教訓/これまでに蓄積してきたノウハウを、風化させることなく技術伝承しているという意味で「歴史的価値」がある。WANO(世界原子力発電事業者協会)も、「失敗に学ぶ回廊」は中部電力㈱社員の安全に対する意識向上に寄与し、発電所での類似事象の発生防止に役立っている、と高く評価している。

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認定番号 保全遺産第10号
年度 2023
対象名 失敗に学ぶ回廊失敗に学ぶ回廊失敗に学ぶ回廊
所有機関 中部電力㈱