第20回学術講演会要旨集

第20回学術講演会要旨集第20回学術講演会要旨集

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発行

2024.08.05

価格

7,700円(税込み)

日本保全学会第20 回学術講演会の開催にあたって

日本保全学会学術講演会も無事に第20 回を迎えることができました。今回の開催にあたりご尽力をいただきました関係各位、およびこれまでの学術講演会開催にご助力をいただきました皆様に、心より感謝を申し上げます。
第20 回の主題は「保全学会20 年の歩みとこれからの展望─保全領域でのDX、AI の活用に向けて─」です。この20 年間で皆様が積み上げてこられた知識と経験を、今後の保全に如何にして活かしていくか、また、その一つの候補としてDX やAI は如何に貢献できるのかが、今回の主な
テーマとなっております。皆様のご参加と活発なご議論を期待します。
2022 年に始まったロシアによるウクライナ侵攻を契機に世界のエネルギーを取り巻く情勢は大きく変化し、エネルギーの安定供給やコストの面で世界に大きな影響を与えました。さらに2023 年から続く中東情勢により紅海やパナマ運河を航行する通航量も大幅に減少し、エネルギー安定供給への懸念が加速しています。さらに日本では、円安の影響で化石燃料の輸入額がこの20 年で最大規模になる一方、DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展に伴い今後の電力需要が増加する見込みです。
このような状況の下、日本ではエネルギー供給の安定と価格の安定がさらに求められ、脱炭素のベースロードとして重要な役割を持つ原子力への期待は高まるでしょう。その期待に応えるため、保全に関わる私たちは、事故やトラブルを起こさないのは当然として、着実な保全により国民の信
頼を取り戻し、再稼働の推進に貢献せねばなりません。
その一助となるため、そして会員の皆様の成果がさらなる発展へと繋げるため、会員の皆様が保全に関する最新情報や課題を共有、議論する場としてこの学術講演会を活用していただければ誠に幸甚です。

2024 年8 月5 日

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