日本保全学会
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原子力発電所のための保全科学と保全技術に関する国際セミナーのご報告

日時 2010年11月2日(火)-4日(木)
主催 日本保全学会、東北大学GCOE「流動ダイナミクス知の融合教育研究世界拠点」
会場 宮城県仙台市 仙台国際センター
参加者 世界8カ国から115名
講演数 3件の特別講演と13件の招待講演

<セミナー概要>
 国際セミナーは、宮健三日本保全学会会長による歓迎の辞を皮切り世界のそれぞれの地域からの専門家による「保全」に関わるそれぞれの着目点について講演があった。米国NRCとINPOから保全の中心課題の1つと考えられる、プラントシステムの「安全性」と「経済性(稼働率、保全コスト)」の関係を如何にバランスさせるかという課題への提言をはじめ、欧州、中国、韓国の各国の原子力発電に関する取り組みの状況と保全への課題が報告された。これから保全活動を支える最も重要な保全技術として、インドやハンガリー、仏、米、韓、日などの専門家より検査技術と材料技術についての報告と、これからどのように取り組むべきかの議論があった。その上で、近い将来、保全に関する学術的、技術的テーマについて専門的に議論する国際的な場を設置するための議論などがあり、パネルディスカッションにおいて総括の議論が活発に行われた。
 2012年に東京で第一回の国際会議(ICMST : International Conference on Maintenance Science & Technology for Nuclear Power Plants)を開催すること、そのために国際組織委員会を設置することを決議し閉幕した。

なお本セミナーは11/10付の電気新聞にて紹介されました。

(ご報告:東北大学 高木敏行様)