ITERブランケット配管の検査性評価分科会(ITER分科会)

はじめに

国際プロジェクトである核融合炉“ITER”の設計・製作が進められている。ITERの第一壁保守は冷却配管の遠隔操作による溶接を要するため、溶接品質を確認する手法が必要である。

日本保全学会では、「ITERブランケット冷却配管溶接部における超音波探傷試験による欠陥検出試験」を受注し、超音波探傷試験(以下「UT法」という。)及び電磁超音波探傷試験(以下、「EMAT法」という。)による溶接欠陥検出性の検討作業を実施する。

実施内容

(1) UT法による欠陥検出性能の確認(試験および数値解析)

  1. 数値解析
    溶接欠陥を検出するために、UT法を用いた試験を行う。試験条件に対応する数値シミュレーションを行い、適切な試験条件を絞り込み、試験方法・条件を検討する。
  2. 溶接欠陥検出試験
    数値シミュレーション結果を踏まえて選定したUT法により欠陥検出試験を実施し、超音波を使った非破壊試験手法による欠陥検出性能を評価する。

(2) EMAT法による欠陥検出性能の評価(数値解析)

  • (1)の1と同様に、EMAT法による溶接欠陥検出の数値解析を実施し、EMAT法にて溶接欠陥検出試験実施するための方法・条件を検討する。

期間、体制等

  1. 期間:2019年度開始
  2. 体制:学識者、研究者
  3. 主査:杉浦壽彦 教授(慶応大学)