日本保全学会 事務局
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第2代日本保全学会長就任のご挨拶
会長 奈良林 直

Tadashi NARABAYASHI

北海道大学大学院工学研究院教授

工学部機械知能工学科学科長

 このたび理事会の審議を経て、日本保全学会の第2代会長を拝命致しましたので、会員の皆様にご挨拶をさせていただきます。
 日本保全学会は、皆さまご承知のとおり、初代会長の宮 健三先生が築かれた基本ポリシーのもとで発展を遂げて参りました。すなわち、「調和に欠けた文明の進展が、地球環境の破壊や深刻な地球温暖化による人類の生存への大きな脅威を与えているとの認識のもと、地球環境保全と世界人類の永続的な維持発展を目標にしている。特に、原子力発電所の保全活動の体系化・合理化を進める保全学の体系化を通じて、広く人工物の保全技術の高度化を推進している学会」であります。
 私は、この宮先生の基本ポリシーを継承して、日本保全学会をさらに発展させるために、バトンと襷を引き継いだのでありますが、2011年3月11日の東日本大震災によって発生した福島第一原子力発電所の事故の影響により、我が国のすべての原子力発電所が停止しているという未曽有の国難の時期に、この会長に就いた訳です。大変な重責です。
 日本保全学会は発足以来最大の暴風が吹きすさぶ逆境のなかで、更なる発展の力強い歩みを進めなければなりません。しかし、日本保全学会は伝統的な学会と異なり、先例にとらわれない自由な雰囲気と産業界の活力を源泉とする機動力を有しております。この国難を解決すべく、会員皆様のご協力のもと、一致団結して学術活動を推進していくことができると思います。福島の事故の教訓をもとにした世界最高水準の安全性対策と安定運転を科学技術的な合理性のもとに可能にする保全学が、将来にわたって世界人類を発展させていくものと信じております。
 今後の学会の重点学術分野は、国内のプラントの再稼働や40年経過プラントの安全性向上対策、海外へのプラント輸出に必須なメンテナンス技術の知識輸出と考えます。前者については、重要度分類に基づく系統の安全性向上、運転中保全の推進と再稼働に向けた地元のご理解を得るための保全社会学の役割が重要と思います。後者は、保全学が広く世界への普遍性を有することから、我が国のみならず、欧米、東南アジア、中東の産油国への技術輸出を促進・支援することができると考えます。経験豊富な産業界シニアクラスの知識と産業界・大学の若手の意欲を駆動力として、活動成果を「知識輸出」していくことが日本保全学会と我が国の発展につながると考えております。これらの学会の使命遂行と我が国の発展のため、皆さまのご支援を切にお願い致します。
(平成26年2月20日)



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