日本保全学会 事務局
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第2回「検査・評価・保全に関する連携講演会」

主催

NPO法人日本保全学会、日本設備管理学会

協賛

(社)日本機械学会、(社)日本材料学会、日本AEM学会、(社)日本非破壊検査協会、(社)日本原子力学会、(財)エンジニアリング振興協会、(社)溶接学会、(社)土木学会、(社)日本航空宇宙学会、(社)計測自動制御学会、(NPO)ヒューマンインターフェース学会、システム制御情報学会 (社)腐食防食学会、(社)日本溶接協会、(社)火力原子力発電技術協会、(社)日本原子力技術協会、(財)発電設備技術検査協会、(社)日本鉄鋼協会、(社)日本非破壊検査工業会、(社)日本プラントメインテナンス協会、日本応用数理学会、(社)日本電気協会、(独)日本原子力研究開発機構、(社)化学工学会、(社)石油学会、(社)日本建築学会、(社)日本トライボロジー学会(順不同)

会期

2010年1月18日(月)・19日(火)

会場

東京大学浅野キャンパス 武田先端知ビル 武田ホール(東京都文京区弥生2-11-16)

実行委員会

実行委員長:野本 敏治(溶接接合工学振興会)
 副委員長:川合 忠雄(大阪市立大学)、鈴木 俊一(東京電力)
 幹 事 :片山 博(早稲田大学)、鳥居塚  崇(日本設備管理学会)、出町 和之(東京大学)

開催趣旨

 工学には縦系列の学問と横系列の学問があると考えられる。原子力工学や建築工学や造船学などは縦系列の学問であり、金属工学や化学工学や溶接工学などは一般的には横系列の学問と考えられる。例えば造船学では、船の基本(性能)設計に関連する分野には流体工学や構造工学や材料工学がその基礎にあたり、その他エンジンに関連する工学や貨物の特性なども考慮されなければならない。このような船舶を設計し、建造する技術も造船学の一部である。また船舶を運航するためには、気象・海象を考慮した船舶の運航ルートの情報も重要である。このように縦系列の工学はその工学が対象とする機能の全体を纏め上げる総合工学が求められている。一方、溶接工学を考えてみよう。溶接工学は造船業でも自動車産業でも電力でも利用されていて、それぞれの縦系列の中でも重要な位置を占めている。ところでこの溶接工学の基礎は各縦系列の分野の共通技術であるから、縦系列の学問領域とは独立に横系列の学問領域で研究・開発される場合も多い。大学の工学部における教育・研究を歴史的に考えても、初期の時代には実用的な縦系列の学科が設置され、その後にそれらに横通しの学問技術の学科が設置されているようである。ところで元東大総長の吉川弘之先生は、「一般設計学」と称して原子力の設計でも建築の設計でも造船設計でも、それらに共通した「一般設計学」を構築する努力をされた。この試みが完成されれば、「一般設計学」は「横系列の設計学」になり、「設計とは何か」というより一般的な共通な議論を展開することが出来るようになる。これこそ「工学の技術の学問化に寄与する」と考えることが出来る。時代は縦系列技術から横系列学問への移行を要望しているのかも知れない。

 さてこの議論を「検査・評価・保全」の分野にあてはめてみよう。下記は第1回「検査・評価・保全に関する連携講演会」の趣旨である。「構造物や機器の健全性は、その状態の把握や欠陥の検査、結果の評価と保全活動によって担保されています。わが国では、産業界や学協会を中心とした研究者や技術者の長期にわたる努力によってこの分野の技術についても格段の進歩を遂げてきました。しかしながら、これまでの進歩は、各産業分野の縦割りの中で検査技術、評価技術、保全技術が個別に進歩してきたといえます。したがってこれらの技術を個別に取り上げている学協会は多いものの、学協会間における情報交換は乏しいのが現状です。

 以上のような情勢を背景に、従来縦割りで個別的であったこれらの技術分野に関わる学協会が連携して講演会を開催することにより、互いの技術が融合されていくことが望まれます。このような視点から未来に向けた新しい試みとして、平成20年1月に第1回「検査・評価・保全に関する連携講演会」が開催されました。

 さて今回は第2回「検査・評価・保全に関する連携講演会」にあたります。今回以降は検査・評価・保全に関する連携をより具体的に推進していくことを心掛ける努力をしたいと考えております。今回の具体的な成果は主催団体として日本保全学会の他に日本設備管理学会が参加されたことです。日本設備管理学会は「設備管理の分野にスポットを当て,ものづくり分野に関する組織・人々の存在価値を高めることを目指す学会」です。検査・評価・保全に関連した学協会がこのような視点から新しい未来に向けて今後共協力して、連携の実を挙げていきたいと考えます。最後にこの連携講演会を開催するにあたり、実行委員並びに関係各位に多大なるご支援・ご尽力をいただきました。ここに心からの感謝を申し上げます。

第2回「検査・評価・保全に関する連携講演会」 実行委員長
(財)溶接接合工学振興会  野本 敏治

プログラム

2010年1月18日(月)
9:50-10:00 開会の挨拶
10:00-10:40 基調講演1 「保全の最適化に向けた運転中保全への期待」
  岡本 孝司 (東京大学)
10:40-12:00 セッション1 運転中保全 座長:宮田 浩一 (東京電力)
  ① 運転中保全の諸外国の状況と我が国の動向
  小林 正英 (原子力安全基盤機構)
  ② 運転中保全の効果
  大神 隆裕 (関西電力)
  ③ 運転中保全を支える技術 ~監視診断・保全高度化への取組み~
  清水 俊一 (東芝)
  ④ 運転中保全を支える技術 ~リスクモニタの活用と課題~
  米山 充 (テプコシステムズ)
12:00-13:00 昼食
13:00-13:40 基調講演2「高圧ガス設備の保安管理システム」
  松山 久義(早稲田大学)
13:40-15:00 セッション2 設備管理システム 座長:川合 忠雄 (大阪市立大学)
  ① 製油所/工場における地震対策 -自然災害へのそなえ-
  菊池 務 (出光興産)
  ② 見える化技術の分類と活用に関する研究
  片山 博・村田 康一(早稲田大学)、鈴木 富士男・本多 嘉夫(日本触媒)
  ③ 学習型意味ネットワークによる不具合情報の可視化システム
  八竹 英紀 (オムロン)
  ④ 日産生産方式実現の為の設備管理技術
  小林 洋 (日産自動車)
15:00-15:20 コーヒーブレーク
15:20-16:00 基調講演3「原子力プラントにおける非破壊検査技術の高度化と状態監視保全への取り組み」
  山口 篤憲(発電設備技術検査協会)、河野 克己(原子力安全基盤機構)
16:00-17:20 セッション3  検査技術  座長:斉藤 英世 (日立GEニュークリア・エナジー)
  ① 高温環境下における配管肉厚モニタリングの実証研究
  阿部 貴之 (東京電力)
  ② 加圧水型原子炉発電プラントの長期安定運転を支える最新検査技術
  鶴田 孝義 (三菱重工業)
  ③ 原子力発電所の保全に向けた最近の非破壊検査技術
  小池 正浩 (日立GEニュークリア・エナジー) 
  ④ 超解像度目視検査技術及び3次元表面性状確認技術の開発
  安達 弘幸 (東芝)
2010年1月19日(火)
9:00-10:00 セッション4 診断監視技術  座長:川合 忠雄 (大阪市立大学)
  ① 機械設備の簡易・精密診断に関する最近の研究成果
  陳山 鵬 (三重大学)
  ② 非線形圧電インピーダンス変調法によるき裂検出
  増田 新 (京都工芸繊維大学)
  ③ 道路橋における点検・診断技術
  木村 嘉富 (土木研究所構造物メンテナンス研究センター) 
10:00-11:20 セッション5 状態監視 座長:上坂 充 (東京大学)
  ① 状態監視パラメータの複合化の検討と転がり軸受の加速劣化試験
  川畑 雅彦 (トライボテックス)
  ② 赤外線サーモグラフィのCBMへの適用と課題
  松永 徹志 (サーモグラファー)
  ③ 空気超音波センサーを用いた円周Lamb波による非接触配管減肉計測の基礎的検討
  西野 秀郎 (徳島大学)
  ④ 中性子による腐食環境診断
  服部 行也 (日立エンジニアリング・アンド・サービス)
11:20-12:00 特別講演 「高経年化対策の進展と国際的基盤強化」
  関村 直人 (東京大学)
12:00-13:00 昼食
13:00-13:40 基調講演4 「原子力発電所における中越沖地震を踏まえた設備管理」
  吉田 昌郎 (東京電力)
13:40-15:00 セッション6 耐震技術 座長:落合 兼寛 (日本原子力技術協会)
  ①原子力発電所における地震前後の点検評価(1)ガイドラインの構築
  小林 敬 (東京電力)
  ②原子力発電所における地震前後の点検評価(2)地震動特性と構造物への有効地震入力
  石垣 博邦 (日立GEニュークリア・エナジー) 
  ③原子力発電所における地震前後の点検評価(3)再起動にむけた考慮事項
  落合 兼寛 (日本原子力技術協会)
  ④ 地震後の原子力発電所健全性確認に適用した非破壊検査
  米谷 豊 (日立GEニュークリア・エナジー)